近頃は黒マスクを愛用する人が増えており、葬儀で黒マスクを身につけても良いのかという議題が度々話題となっていますが、実際のところどうなのか分かっていない人は非常に多いです。そこで、マナー違反になることを防ぐために、冠婚葬祭のマナー講師の意見を参考にしてみると良いでしょう。マスクの色はどうするべきなのか、黒マスクはマナーの観点から見てどうなのか知っておくと、安心して葬儀に参加することができるようになるはずです。
お葬式に相応しいのは白色
そもそも、お葬式に相応しい色は白色であることを念頭に置いておく必要があります。お葬式は喪服などのイメージから黒い印象を持つかもしれませんが、白色は神聖さを意味する色として日本で大切にされてきたものです。古来より葬儀イコール白という伝統があったので、これに基づいて考えるとマスクの色も神聖さを示す白にすることが相応しいと判断できるでしょう。
ただし、あくまでも伝統に基づいた相応しさであり、マナー違反であるかどうかという意味ではありません。伝統を重んじる場合は真っ白なマスクを身につけるべきですが、他の色がマナー違反になるかどうかはまた別の話しであることを理解しておく必要があります。実際のところ、黒マスクはマナー違反ではないとされているので、そういった意味では黒を選んでも問題ないと知っておきましょう。他にもピンクやグレーのマスクなども増えていますが、こういったものも問題ないと言えます。
黒はカジュアルな印象を与えやすい
マナー違反ではない黒マスクですが、このカラーはカジュアルな印象を与えやすいことを理解しておかなければなりません。他のシーンを想定した場合でも同じことが言えますが、黒マスクと白いマスクでは前者のほうが見る人にカジュアルな印象を与えがちです。感覚の問題であると感じられる人もいるかもしれませんが、多くの人はこの色をラフだと認識するので注意が必要だと言えます。黒マスクで参列をした場合は、親族や周囲の人からラフすぎると思われてしまう可能性があることを理解しておくべきです。
白以外のマスクを着用している場合でもマナー違反にはなりませんが、周囲の人に与える印象が大きく違ってくることを知っておく必要があります。周りからラフだと思われたくない、目立ちたくないと考えるのであれば、敢えて黒マスクを使用するようなことはせず、大勢が着用している白マスクを身につけるようにするべきだと言えるでしょう。
年配の方から悪いイメージを持たれる可能性がある
黒マスクは年配の方から悪いイメージを持たれる可能性もあります。近頃は黒マスクが浸透してきたので、認知している人も多いですが、チャラチャラした若者が身につけるものなどというイメージを持っている高齢者が多いことも事実です。葬儀を行う際には年配の方が参加していることも少なくありません。場合によっては直接的な注意を受けてしまうような恐れがあるので、万人受けるするものではないと理解しておく必要があります。
マナー違反ではないので絶対に黒マスクがダメだとは言いませんが、見る人によっては難癖をつけられる可能性もあることを知っておくべきです。特に高齢者の中に黒マスクに対する印象が良くない人が多い傾向があるので、年配の方が多く参加する葬儀では着用しないというように参列する葬儀ごとにマスクの色を考えることもおすすめだと言えます。全員がそうだとは言えませんが、印象が悪くなる可能性を考慮しておきましょう。
マスクの色に決まりはない
結論から言いますと、マスクの色に決まりはありません。主流な白色を身につけていれば問題ありませんし、黒色やピンク色、グレーを身につけてもマナー違反だと咎められる筋合いはないです。ですが、そうは言っても他の参列者のことを考えたマスク選びをしなければならないことに違いはないと言えます。黒マスクを選ぶことは問題ありませんが、場合によっては注意されたり悪い印象を持たれたりするリスクがあるでしょう。マナー違反であるかどうかについて詳しく知らない人は多いので、感情論だけで判断される可能性が高く、トラブルを招いてしまう可能性もあります。
葬儀の際にはマスクの色に決まったルールはないです。好きな色のものを着用していて構いませんが、白以外のものを身につけた場合はリスクも伴うことを理解しておくべきだと言えます。これから先にマナーが浸透し、正しい知識を持つ人が増えれば問題なく黒マスクをつけることができますが、現在では必ずしも受け入れられるものではないと知っておくことも大切です。
まとめ
葬儀で黒マスクを着用することは、マナーという観点から見て問題がないことだと言えます。そのため、葬儀でこれを身につけても咎められる理由はありません。けれども、現在は白色が主流であること、黒マスクに良い印象を持っていない人もいることを理解した上で使用する必要があります。
葬儀に参列する前にはマスクの色で悩む人が多くなっていますが、ここまでの話を参考にして自分にとって最良な選択を行えるようにしておきましょう。